赤城工業株式会社 特殊装備品 キャスバン アイスハーネス
 
 
 

吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署 

消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署

吉田榛原消防署は静岡県の中部、一級河川大井川の河口西岸に位置し、南に駿河湾、北西6.5Km付近には富士山に最も近い空港として知られる富士山静岡空港を望みます。管内の吉田町と牧之原市(旧榛原地区)はとてものどかな雰囲気で、かつて吉田町は南アルプスから流れ出る大井川の伏流水にあやかり「うなぎの町」として、また牧之原市は日本を代表する「お茶の産地」として広く知られてきました。このような平和な町で日々訓練に励む吉田榛原消防署救助隊を取材しました。

消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署

平成24年4月16日月曜日、天気は薄曇り、気温15℃。暑くもなく寒くもなく駿河湾から吹く風がちょうど心地良い、午後の昼下がりから訓練は開始された。さわやかな気候とは裏腹に訓練に参加する隊員たちの表情は険しく、まさに真剣そのものだ。今回取材させていただいたこの吉田榛原消防救助隊は総勢22名で編成され、中には救急救命士の資格を有するものも所属しており救急隊の仕事も兼務している。まさに少数精鋭という言葉がぴったりだ。

消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署

この日の訓練内容は7m下から男性を引揚げるという低所救助と、壁面に衝突して車内に閉じ込められた運転手を救出するという交通救助である。まず始めに行われた低所救助訓練では訓練塔の7mの高さから、フルハーネスを装着したレスキュアーがスタティックロープやプーリー、カラビナなど山岳用資器材を活用して降下し、要救助者を縛帯で引揚げるという、いわゆる都市型ロープレスキューと呼ばれるロープ救助を行った。 吉田榛原救助隊では3年程前からこの都市型ロープレスキューの資機材を導入しており、現在、正式運用に向けて準備中である。隊員達は民間で開かれているレスキュー講習などに自主的に参加し、また、熟練の諸先輩達からその技能を着々と受け継ぎながら、日々技術向上に努めている。

この日の訓練でも、隊員達は一挙手一投足を的確に確認し合いながら作業を進めていく。指揮を執る隊長のかけ声と指示を受けた隊員のかけ声が訓練塔に響き渡り、訓練とは思えぬ緊張感がこちらまで伝わってくる。7mの高さからゆっくりゆっくりと確実にレスキュアーを降下させ、要救助者の確保に入る。要救助者の容態を大声で隊長に伝え、それから慎重に引揚げ準備にとりかかった。手際よく要救助者を縛着し、しっかりと姿勢を整えてから引揚げ開始。またしても大きなかけ声を響かせながら着実に引揚げられてゆく。ほどなくして無事引揚げが完了し、隊員の「救出完了!」というかけ声とともにこの訓練は終了する。

消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署

休む間もなく訓練塔で使用したこれらの資器材を素早く撤収し、次の交通救助訓練に移行する。吉田榛原消防署は東名高速道路の焼津ICから相良牧之原ICを管轄に持っており、救助要請で最も多いのはやはり交通救助だという。その為、このような交通救助訓練は昼間だけではなく夜間訓練でも入念に実施されている。

消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署消防探訪 吉田町牧之原市広域施設組合消防本部 吉田榛原消防署

事故車に見立てた車両が壁面前方にセッティングされ、その後方に救助工作車が着車。ちなみにこの工作車は全国的にも珍しいⅡ型の高床式4WD仕様で、悪路や海岸などでもその性能をいかんなく発揮できる。その工作車が着車するとすぐに、隊長の指示のもと隊員達が現場の状況を確認し、その後隊長を中心にどのように救助を進めていくかブリーフィングが行われる。そして工作車から適切な資機材を用意し救助活動は進んでゆく。実際の交通救助現場では一刻を争う状況であり、これらの諸作業は全て並行して迅速かつ正確に行わなければならない。そのひとつの出動を完遂するために彼らは日々厳しい訓練を何度も何度も繰り返し行うのだ。

こうして隊員達は救助訓練に汗を流し、外傷学なども学び、新しい技術を習得し、全ては要救助者を救うため、その努力を欠かさない。 今日も静かな吉田町に、訓練に励む彼らの頼もしいかけ声が響き渡る 「救出完了!」 (2012.4.16)

吉田榛原消防署の皆さま、取材へのご協力ありがとうございました。

 
 
 
 
 
 
Copyright © 2017 AKAGI KOUGYOU CO.,LTD. All Rights Reserved.