第45回 全国消防救助技術大会 道後・松山
全国各地の地区大会を突破した、
約1,000名の救助隊員が愛媛県松山市に集結
平成28年8月24日(水)、最高気温約36度、湿度約57%晴天というコンディションの中、愛媛県松山市において第45回全国消防救助技術大会(以下全国救助大会)が開催されました。全国47都道府県の地区大会を突破した精鋭達が一同に集結し、松山市松山中央公園運動広場にて陸上の部が、そしてアクアパレットまつやまにおいて水上の部が行われ、頂点を目指しその卓越した消防技術を競いあいました。
大会のスローガンは「魂 ~ORANGE IMPACT~」。2016年の夏、第1回東京大会から44年の時を経て、初めて大会旗が瀬戸内海を渡り、全国有数の みかん"ORANGE"の産地である愛媛県の松山市で、「道後・松山大会」が開催されます。この地で、消防救助の象徴である"ORANGE"を身にまとう隊員が、家族や住民の「大切な命を守る」という崇高な使命の"魂"をぶつけ合う"IMPACT"で、人々の心に感動を与え、消防への更なる期待と信頼が深められることを願うものです。(大会公式ホームページより)その大会スローガンのもと開催される全国救助大会とは、救助技術の高度化に必要な基本的要素を練磨することを通じて、消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術力を養うとともに、競い、学ぶことを通じて、他の模範となる消防救助隊員を育成し、消防に寄せる期待に力強くこたえることを目指し毎年開催されています。
安全確実性と所要時間を競いあう
全国救助大会で行う訓練は、陸上の部と水上の部に分かれており、それぞれの部に隊員ひとりひとりが基本的な技能を練磨する「基礎訓練」と、隊員個人の技能とともに隊員間の連携を練磨する「連携訓練」、さらに使用する器材や訓練要領等を定めず出場隊員の創意工夫のもと訓練想定から救助方法までを披露する「技術訓練」があります。
陸上の部は7種目あります。ロープ渡過の基本的訓練の「ロープブリッジ渡過(基礎訓練)」、ビルや地下街などで煙に巻かれた人を救出するための訓練の「ほふく救出(連携訓練)」、建物や河川の中州などに取り残された要救助者を隣の建物等から進入し救出することを想定した「ロープブリッジ救出(連携訓練)」、地下やマンホール等での災害を想定した「引揚救助(連携訓練)」、災害現場の様々な障害を想定した「障害突破(連携訓練)」、災害建物への進入など消防活動には欠かせない訓練の「はしご登はん(基礎訓練)」、器材を使わずに登はんする訓練の「ロープ応用登はん(基礎訓練)」があります。
日々積み重ねてきた訓練の成果を存分に発揮
日頃の救助訓練や自身の体力練磨に加え、毎年開催されるこの全国救助大会に向け、日々トレーニングに勤しむ隊員たち。個々の訓練成果と仲間との連携が結びつき、強い絆で結ばれた隊員たちが結集しその力を発揮します。
ほふく救出
引揚救助
ロープブリッジ渡過
ロープブリッジ救出
水上の部・基本泳法
はしご登はん
ロープ応用登はん
障害突破