第30回 八都県市合同防災訓練・千葉会場訓練
地域密着型、大規模合同防災訓練
月5日(土)午後、千葉県蓮沼海浜公園にて八都県市合同防災訓練が執り行われました。この訓練は「防災週間」(8月30日~9月5日)内において、八都県市(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・さいたま市・横浜市・川崎市・千葉市)が互いに連携・協力し行われる訓練です。
住民、自治体、防災関係機関、ボランティア団体等の災害応急対策の準備、連携状況等について検証し、今後の災害対策の充実強化に資するとともに、防災意識の高揚を図り、もって県民の生命、財産かを災害から守り、安全で安心な生活を確保することを目的としています。
受付をぬけ、たくさんの出展テントの間から私達を出迎えたのは、賢そうな警察犬でした。普段、なかなか触れ合うことのできない警察犬や災害救助犬なども、今回の訓練に参加していました。
大規模な地震が発生した事を想定し、まず最初に行われた訓練は「被害情報収集・画像伝送訓練」です。県警航空隊(かとり2号)の上空からの情報収集・報告。陸上自衛隊、県警、NTT東日本、日赤などの車両による地上からの情報収集。報告が行われました。
「情報伝達・広域訓練」「避難誘導等訓練」「住民による初期対応訓練」「ボランティアによる災害応急対策支援活動訓練」「動物救護センター設置・運用訓練」「医療救護・身元確認訓練」が次々と行われ、地元住民やボランティアの方々の協力のもと、訓練はスムーズに進んでいました。
本番さながらの救出・救助訓練
間もなく「救出・救助訓練」がはじまりました。消防からなる救助部隊、DMATなどの救護部隊の各機関が連携した効率的な救出・救護を行います。倒壊家屋からの救出・救助訓練では、各消防本部に災害救助犬協会や陸上自衛隊、航空自衛隊が加わり、3つのチームを組んで救助訓練が行われていました。
続いて中高層建物からの救出・救助訓練がおこなわれました。この訓練はホテルに取り残された被災者を県警航空隊(かとり1号)から県警広緊隊がホイスト救助及び担架による被災者の救出をし、陸上自衛隊第一空艇団が航空機(UH-1)によりリペリング降下して被災者の救出を行うものです。
一般の方々とふれあう、特殊車両の展示
訓練を実施する会場に隣接して、警察・消防・自衛隊等の車両が展示してありました。普段なかなか目にする事のない、車両の内部など公開されており、たくさんの人々で賑わっていました。
今回の合同防災訓練は、以上のような訓練・展示のほか、陸上自衛隊による応急給食の配布や、防災フェアとして避難食の試食やプレハブ建築協会による仮設住宅の見学など、実際に被災した時の必需品を確認することができました。千葉県警より震災時のマニュアルなども配布されており、大地震にそなえて、あらためて確認ができました。
このような合同防災訓練は、全国各地のあらゆる場所で開催されており、その度に普段目にすることのない、車両や訓練を見学することができます。私達は、そのような場所へ出向き、このホームページの場所をかりて今後もその様子をレポートしていこうと思います。