新潟市消防出初式 令和7年
古くから「みなとまち」として栄えた「新潟市」
新潟市は新潟県の下越(かえつ)地方に位置する県庁所在地であり政令指定都市です。市の中心部にあたる信濃川河口部には古くから港がひらかれ河川交通はもちろん、整備された高速道路や上越新幹線による鉄道など陸上交通網の充実。そして国際空港を擁することから本州日本海側最大の拠点都市として高次の都市機能を備えています。その一方、広大な越後平野は有名な米どころであるほか、野菜、果物、畜産物、花き類など農畜産物の産地としても栄えています。 そのような活気あふれる新潟市において令和7年1月12日(日)午前9時30分より、能登半島地震の影響により2年ぶりとなった新春恒例「新潟市消防出初式」が開催されました。消防出初式は午前9時30分より古町通7番町のアーケード内で分列行進、そして場所を変え午前10時20分より萬代橋下流にて一斉放水が行われました。
消防職員、消防団員が結集した「分列行進」
午前9時30分過ぎ。手元の温度計は5℃を示し寒さが身に染みるなか、古町通7番町のアーケード内には幼い子ども連れの家族や分列行進に参加するであろう隊員たちのご家族と思われる方々など大勢の人たちが続々と集まり分列行進の入場を待っていました。ほどなくすると消防職員の号令がひびきわたりその声を合図に新潟消防音楽隊の迫力ある演奏がはじまりました。そして消防職員から消防団員、そして消防車両などが次々と入場。場内の観客から「かっこいいね!」「すごいね!」など歓声がわきおこっていました。
日本一の大河「信濃川」に架かる萬代橋にて圧巻の「一斉放水」
午前10時15分頃。国の重要文化財に指定されている「萬代橋」は、先ほどの古町のアーケードから歩いて移動してきた観客に埋め尽くされていました。橋の下を見下ろすと、日本一の大河「信濃川」の雄大かつおだやかな流れの両岸に、消防職員や消防団員が放水の準備をはじめています。 信濃川の中央をゆっくりと消防艇が進んできます。花火が打ち上げられたのを合図に一斉放水がはじまりました。消防艇の水が白→赤→オレンジ→黄色→緑→水色と次々と変わり、その華やかさに子供たちからは歓声がわきおこりました。
2年ぶりの開催となった新春恒例「新潟市消防出初式」。寒さの中たくさんの新潟市民が訪れ「新潟市消防出初式」が親しまれ愛されていることを感じました。日頃から市民の安心・安全のため訓練している消防職員や消防団員への感謝の気持ちを伝え、自分の家族がその一助を担っていることにあらためて誇りを感じる、そんな活気あふれる令和7年新潟市消防出初式でした。