新潟市消防団新型防火服お披露目訓練 於:新潟市消防局屋外訓練場
「新潟市消防団新型防火服のお披露目訓練」が実施されました
近年多発する地震や災害において、消防団員の出動する機会も増え続けております。なかでも先般の能登沖地震でも発生した大規模火災では、実際にガレキなどで大型の消防車両が火災現場に近づけないという事態もおきました。
そのような中、可搬式ポンプを搭載している消防団の小型車両は、道路障害を越えて水利を確保できるため消火活動においてなくてはならない存在です。
そこで新潟市消防団として消防団員の安全を確保するため、平成17年の市町村合併以前から使用している旧防火服から、政令市移行初となる、安全性能が格段にアップした防火服にモデルチェンジを図りました。「軽量」「耐熱性」「放熱性」「快適性」に優れた新型防火服は、赤城工業製「CASVAN(キャスバン)防火服」。全団員からの投票により選ばれました。
令和6年2月19日(月)午前9時40分、新潟市消防局屋外訓練場にて、新潟市消防団中央方面隊5名による新型防火服のお披露目訓練が実施されました。
訓練想定は(1)大規模地震に伴い火災が発生(2)ガレキ等の道路障害あり の2点。
訓練の様子をレポートさせていただきます。
大規模地震が発生。火災の発生地点までの経路はガレキに阻まれている
可搬式ポンプを搭載した消防団車両が出動
可搬式ポンプを設置し水利を確保した火災現場までホースを接続する
火災現場にて消火活動
訓練後各テレビ局のインタビューを受ける
【新型防火服についてのインタビュー内容】
●新潟市消防団団長 星 雅彰さん
Q)新型防火服は「軽量」という特徴があるとのこと、実際の着用感はどうか?
A)大分軽く、動きやすい。以前のものとは比べものにならない
Q)新型防火服の特徴に「放熱性」があるとのこと、実感があるか?
A)近年災害が多く発生している。機能性の重視は活動のしやすさにつながる 。
また、作業性がとても良く動きやすいくとても良い。視認性が高いのも良い
Q)リニューアルの経緯は?
A)能登沖地震など近年災害が多いなか我々の活動機会も多い。防火服が刷新されることで団員の士気もあがる。
一新したデザインで団員も増えることを期待している
Q)今回の防火服を選んだポイントは?
A)何種類かあるなか、若い人の意見も取り入れて検討した結果、全投票の結果である。
若い方々からの関心も増えた。団員の促進にあたりたい
●新潟市消防団 中央方面隊 鳥屋野分団部長 野澤 修さん
Q)実際に着用し訓練してみた感想は?
A)デザイン的にも変わり、腕の曲げ伸ばしもスムーズにできる
Q)ヘルメットにシールドがついたがいかがか?
A)従来は目の保護がなかった。消火活動も安心できる
Q)従来のものと比べてどうか?
A)従来のものよりも着ていてかっこよくなった
Q)着脱のしやすさはどうか?
A)マジックテープ止めなので瞬時に開くため、脱ぎ着がとてもしやすい
訓練の様子は「TeNY新潟一番ニュース」で放映されました
~取材を終えて~
今回、取材をさせていただき、新潟市消防局ならびに新潟市消防団の皆さまの意識の高さに驚きました。消防団員の安全と安心の確保を最優先に据えることが、多くの人命を救助できることにつながるのだなとあらためて感じさせていただきました。
今回の取材ではじめて訪れた新潟市。帰路の途中大きなサッカースタジアムを2つ発見。ひとつは「デンカビッグスワンスタジアム」という有名なサッカースタジアムとききました。サッカー観戦でまた新潟を訪れてみたいと思いました。磯の香りのする新潟名物「へぎそば」はとてもおいしかったです。この度は取材をさせていただき誠にありがとうございました。(2024.2.21)