宇都宮市消防出初式 令和2年
様々な文化が調和したまち宇都宮
宇都宮市は栃木県の中ほどに位置する県庁所在地であり、1996年4月1日より中核市に指定された北関東最大の都市です。餃子の消費量日本一としても全国的に知られるほか、最近では「カクテルのまち」「ジャズのまち」「自転車のまち」としても有名です。いちごや餃子をはじめとする食文化はもちろん、音楽やスポーツも充実した宇都宮はいま、人気の高いスポットです。
そのような活気あふれる宇都宮市で、令和2年1月5日(日)午前10時より宇都宮市立旭中学校、宇都宮城址公園、二荒山神社前大通りにおいて「宇都宮市消防出初式」が開催されました。 この出初式は年頭にあたり、宇都宮市の消防力を広く公開することにより、消防行政に対する市民の理解を深め、防火・防災意識の高揚を図るとともに、 消防職員・団員の士気を高めることを目的として毎年開催されています。
消防団員が一致団結して臨む「一斉放水」
午前11時30分。空はよく晴れていましたが手元の温度計は6℃をしめし寒さがしみる陽気となりました。一斉放水訓練が行われる宇都宮城址公園(二の丸広場)には、今年も消防団員のご家族と思われる方々やご近所の方など続々と集まっており、宇都宮市立旭中学校にて式典を終え会場へ向かう来賓の方々を待っていました。
ほどなくして佐藤栄一宇都宮市長が到着し、いよいよ一斉放水訓練のはじまりです。到着した宇都宮市長に指揮者である副団長が 一斉放水の開始報告をし副団長の「一斉放水はじめ!」の号令が下ると、各分団長は放水態勢をとる団員へ指示を出し一斉放水がはじまりました。今年の訓練を担当した消防団は、都市分団の中から第1分団、第2分団、第10分団、第11分団が、周辺分団の中からは城山分団、雀宮分団、篠井分団、豊郷分団の、合計8個分団。青空に浮かぶ宇都宮城址。舞い上がる放水の水しぶき。視認性の高いオレンジ色とシルバーの太い反射材が特徴の防火服に身を包んだ団員たちが各分団長の指揮のもと力をあわせ力強い放水を披露すると、観客から拍手と歓声が沸き起こりました。まもなく「一斉放水やめ!」副団長の号令が下ると各分団長は団員へ指示を出し一斉放水は終了となりました。
晴れの舞台「分列行進」
交通規制された二荒山神社前の大通りには宇都宮市消防音楽隊の行進曲が鳴り響き、 その中を各分団にわかれ漆黒の団服に身を包んだ団員達が誇らしげに行進します。沿道では家族の雄姿をひとめ見ようと沢山の団員家族や市民が見守りその堂々たる姿に拍手を送っていました。
毎年、新春恒例行事として多くの人たちに親しまれている宇都宮市消防出初式。日頃から市民の安心・安全のため訓練している消防職員や消防団員への感謝の気持ちを伝える、そんな心温まる消防出初式でした。