第49回 神奈川県消防操法大会
地区予選を勝ち抜いた33隊208名が出場
平成26年7月30日(水)午前9時30分。厚木市にある神奈川県総合防災センターにおいて第49回神奈川県消防操法大会がおこなわれました。最高気温29度の炎天下の中、神奈川県内消防団数59団の中から勝ち抜いてきた33隊208名が出場し日頃の訓練成果を発揮しました。
当日は出場隊員の皆さんはもちろんのこと、その家族や関係者の方々による多くの応援団も集まり、会場の応援席には各消防団(分団)ののぼりが掲げられ、全国大会出場を目指す熱気にあふれていました。
消防操法大会(ポンプ操法)とは、災害時の消火活動を迅速かつ的確に、さらに安全に行うために、消防団員が日頃の訓練で磨き上げた消火技術を競い合う大会です。
競技内容は4人または5人一組で、消防ホースの延長、接続、筒先の結合等により放水を行い、標的を倒すまでの所要時間、各隊員の士気、規律、迅速な行動、確実な動作、チームワーク等を審査し、順位を決めます。
日頃の訓練成果を発揮し、全国大会出場を目指す
神奈川県大会では、ポンプ車操法の部10チーム(70名)、小型ポンプの部23チーム(138名)にわかれ、全国大会出場を目指し競い合いました。
ポンプ車の部、小型ポンプの部、それぞれにコースは分かれ、双方とも前方約53mの位置に置かれた標的(火点)をめがけて進み放水します。その一連の所要時間を競うことはもちろん、放水活動につながる隊員の規律や行動・操作全般についても審査されるのです。
ポンプ車操法の場合、放水のためのホースはあらかじめポンプ車に収納されており、指揮者の号令のもと火災現場へ移動することを想定した訓練からはじまります。迅速な車両乗車や降車、そしてスムーズなホースの延長、隊員同士の伝達や放水の操作など、あらゆる動作が審査の対象となるため、その行動は頭の上から足のつま先まで神経が行き届きます。
たっぷりと水をふくみピンと一直線に張りつめたホースにその緊張感が重なります。
家族や仲間同士の絆を胸に 訓練に励む
出場選手はその直前まで身なりや姿勢を整え操作の確認をします。その姿に意気込みを感じます。出場チームが円陣を組み気合を入れると、多くの観客や応援団にも熱が入ります。選手の一挙手一投足に応援席から拍手や歓声があがり、会場が一体感に包まれます。
日頃多忙な仕事の合間をぬい、夜間や休日の訓練に励む団員たち。その活躍の陰には関係者や家族の支えが欠かせません。家族や仲間同士の絆を胸に、郷土の誇りと名誉そして期待を担い、日頃の訓練成果を発揮します。