消防 レポート 館林地区消防組合 消防探訪 群馬県 館林市

「鶴舞うかたちの群馬県」のちょうど頭とクチバシあたりに位置する館林地区消防組合は、館林市・板倉町・明和町・千代田町・巴楽町の5市町から構成されています。
日本一暑いまちとしても有名で、平成19年8月には観測史上最高の40.3度を記録し、昨年は最高気温が35度以上となる猛暑日が41回となりました。暑さ対策に取りくみながら訓練をおこなう姿を取材させていただきました。       

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平成23年5月20日金曜日午後1時。この日の館林市の最高気温は31.5度。高気圧が日本を覆い、全国的に乾いた晴天となり、春とは思えぬほどの暑さがあった。
ここ館林地区消防での救助要請は交通事故が一番多い。この日も交通事故を想定した訓練がおこなわれていた。想定は、市街地を走行中の軽トラックが歩行者をはねたうえ対向車に衝突。 歩行者は軽トラックの下敷きとなり、軽トラックの運転手自身も重症を負って、車に閉じ込められた状況になったもの。出動要請を受けた救助隊員が、2人の要救助者を迅速かつ安全に救出する訓練である。
隊長の指揮のもと、隊員たちは迅速に動き出す。大きな声で二人の要救助者へと呼びかけ状況を確認したあと、まずは軽トラックの下敷きとなった要救助者を助ける。 レスキューバックやレスキューブロック、そして油圧式スプレッターなど、様々な資機材を用い、訓練をおこなう。

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想定訓練全体像(衝突した車両と要救助者2名)

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救助スペースの確保(レスキューバックの設置)

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救助スペースの確保(レスキューブロックの設置)

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軽トラックの下敷きとなった要救助者をバックボードに固定し搬送

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油圧式スプレッターで車両の扉をあけ、要救助者の救助スペースを確保

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車両に閉じ込められた二人目の要救助者も無事救出

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今回の訓練で使用された油圧式スプレッター

灼熱の太陽が照りつける中、隊員たちはひたすらに訓練にとりくむ。取材をしていた私たちも暑さに負けそうになったが、長袖長ズボンの救助服姿の隊員たちをみていると暑さは吹き飛んだ。取材を進めるうちに、消防士とは、強靭な体力とともに強靭な精神力も必要なのだと痛感した。人を助ける仕事をする彼らにあらためて尊敬の念をいだいた。 一連の訓練が終了した後、「日本一暑い館林地区消防ならではの装備」を見せてくれた。それは『暑さ対策備蓄庫』である。大型の冷凍庫で中には保冷剤・濡れタオル・飲料水・ペットボトル入りの水などが、要救助者や隊員たちのために用意されている。水分と塩分をこまめにとることが一番の熱中症対策なのだ。

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30m級先端屈折式水路管つきはしご車

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今年導入された、救助工作車。館林地区消防の「T」がデザインされている

最後に、緊急消防援助隊として震災の救助へあたった隊員にお話を伺うことができた。地震発生後すぐに出動命令があり、3月11日〜14日の3日間、要救助者の検索救助という任務を遂行。凄惨な現実に想像を絶するご苦労があった事とおもうのだが、救助隊員としての自分を見失うことなく、任務をまっとうした隊員に心から感謝したい気持ちになった。「外にいる被災者の方が、僕たち救助隊員に頭をさげたり手を合わせたりしてくださる姿が心に残っている」と話してくださった横顔が印象的だった。(2011.5.20)

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緊急消防援助隊として震災の救助へあたった隊員の方からお話を伺った


館林地区消防組合の皆様、ご協力ありがとうございました。


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館林地区消防組合の皆さん